はこにわ相聞歌

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zoom RSS 題詠2009鑑賞〜船坂圭之介さんの歌

<<   作成日時 : 2009/09/10 00:28   >>

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船坂圭之介さんの歌より


016:Uターン
いづれわが心数千の星に散る ペルセウスUターンするなよ


036:意図
死こそ吾へのつひの誘ひ(いざなひ)冬の夜は妖しきまでの意図を持ち居り


039:広
思ひみればわが存在の果敢なさに気付き居り 夜は広く更けゆく


040:すみれ
黄すみれの香は匂ひ顕ち鼻を衝く冬しんしんと更けゆけばー死ー


100:好
ただよふは現(うつ)し身あらず白薔薇の香も好ましきあらぬ世の母



語彙の少ない私はうまく表現することができないのですが、詩の世界の快感にぞくぞくしながら100首読み切りました。
その中で、現し世とあらぬ世のありようを感じた5首を引きました。

039:広の「広く」更ける夜というのは、個々の存在を介さない、超えたものであるよう。そんな夜は、036:意図のように、意図を持ち、妖しく誘うように目に映る。
そして例えば現世から離れるとき、心が数千の星のように散る世界は、やはり異世界。円盤を投げることで因縁が終わったギリシャ神話のペルセウスを引いて、その円盤のようにUターンさせずに次の因縁のない物語へ進みたいということでしょうか。

また、040:すみれの、黄すみれの香りは芳しいのだろうけど、季節は真冬。だから芳しいのは限られた空間。外は冬の夜・・・黄すみれにとってのそれは死。
100首の中に死は多く出てきますが、それは上にあげたお歌のように、悲しいものではなく、妖しい美しさもはらんでいます。
そして現し世とあらぬ世は断絶されているわけではなく、繋がっているのが、100:好でわかります。

・・・なんて、自己流に解釈をしてしまいましたが、すごく読んでいて広い世界を感じるお歌ばかりで、ただただその世界観に感服しました。

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